Past Exhibition

春日広隆写真展 CUBA

2021年10月14日(木)〜10月19日(火) 11:00AM〜6:00PM
15日(金)・16日(土)〜7PM / 会期中無休

革命後のキューバは主要な貿易先を失い経済発展が遅れた。 食料や日用品は悲しいほどに乏しく、メンテナンスの必要な歴史的な建物に暮らし、地方では主要な交通手段は今でも徒歩と馬車での生活だ。 しかし、不思議なことにキューバでは見るものすべてが輝いて見える。 エメラルド色の海と南国の風にそよぐ植物を背景に、鮮やかなパステルカラーの古い建物や自動車、街の至る所で聞こえる音楽とそれに合わせて楽しく踊る人々。 そこからは貧しさに伴う惨めさや治安の不安を感じない。 この社会主義国では、楽観的で優しさと思いやりのある生き方と、芸術やスポーツを愛する心が、資本主義国の富への依存に代わって人々の心のよりどころになっているようにさえ思える。一方、革命を経験していない若者たちが、海辺に座りインターネットをアクセスしながら、長い間無言で水平線の彼方を眺めていた光景も私の心に残った。キューバは、社会主義の原則を堅持して経済格差の拡大を抑えながら、国民の生活水準を向上させる限定的な開放政策をとるという難しい課題に挑んでいる。

今回の展示は私が2018年後半にキューバを旅した印象を作品にしたものです。言葉や習慣がわからないキューバへの冒険旅行を通して、経済活動を軸足とする資本主義に浸かっていて忘れていた大切な価値観をもつ世界が存在していることに圧倒されました。展示は大判プリントを中心にした25点のカラー作品です。マット紙と顔料インクの創り出す独特な発色の美術写真作品の味をお楽しみいただければ幸いです。 – 春日広隆 –


春日広隆(Hirotaka KASUGA)
1946年長野県生まれ。
IT 企業に勤めた後、 写真家となる。 国境のないグローバルな視点に興味をもち、 美術作品創作活動を行っている。ニューヨーク市International Center of Photography 修業。 カリフォルニア大学バークレー校大学院卒。

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