Past Exhibition

小谷育弘「耳よりな絵本」渡り鳥

2016年4月11日(月)〜4月17日(日) 11:00AM〜6:00PM
会期中無休

近頃の異常気象に感じて・・・。
ふと人類史に思いを馳せると「国益」という大義のもとに失われた命は
満点の星の数ほど。それでも尚、愚行の歴史は綴られています。
ちょっと視野を広げて30年後の世界を想像すれば、
既に「国益」は決して大義ではなく、「人類益」「地球益」こそ
遥かに切実な大義であることが容易に理解できる筈です。
温暖化はもう臨界点を超えてタイムオーバーかも知れませんが、
そんな思索を「渡り鳥」で表現した積もりです。
ご高覧いただければ光栄です。ー小谷育弘ー

<コンセプト>
●COP21(国連気候変動会議)が閉幕しました。
パリで開かれた温暖化対策の国際会議COP21は、すべての国と地域が温室効果ガス削減に
取り組むことで新合意したパリ協定を締結して終わりました。
国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書では、各国が何も対策をしなかった場合、
今世紀末には気温が最大で4.8度上昇するとしている。(2015年11月9日朝日夕刊)
微妙な自然のバランスのうえに多彩な生命が存在し、また人間の文明も栄えてきました。
バランスが狂い出したのは産業革命からです。文明が引き起こした気候変動は人間が
解決する他は無いのです。「国益」という大義を「地球益」という大義に変換することが
出来なければ、『世界は人間なしで始まったし、人間なしに終わるだろう』と
人類学者:レヴィ・ストロースが60年前に述べたような結末を迎えることになるのでしょう。

●実はCOP21・パリ会議で役立つようなデジタル絵本を創ろうと発想したのが
「『耳よりな絵本』渡り鳥」です。複雑に対立する会議の疲れを癒しながら、
文化の差異を超えて広く共感を得られるような、のどかなヴィジュアルで表現しました。

<プロフィール>
●小谷育弘(Kotani, Yasuhiro)
1937年 大阪生まれ
1950年 兵庫県城崎郡香住町訓谷・佐津小学校卒業 
    山陰海岸国立公園での生活体験を通して美意識は生育
1960年 大阪市立桜宮中学校卒業
1956年 大阪府立天王寺高校卒業
1960年 武蔵野美術大学デザイン科卒業
1984~2006年 パリを拠点に欧州13カ国350余の市町村を見聞
2007年 武蔵野美術大学教授を定年退職
現在 武蔵野美術大学名誉教授

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