それぞれのフィールドで活躍されている三人。
同じ学校を出たわけでもなく、同じ先生の門をくぐったわけでもないのになぜこの三人なのか？「以前、三人とも資生堂に勤めていた」とご存じの方もいらっしゃるでしょうが、実はほとんど一緒に仕事をしたことがなかったそうです。では、三人の交友の面からではどうっだったかといいまと、1970年ごろは一緒によく相撲を見に行き、そのあとは銀座の小料理屋で一杯やる。ということがお決まりだったそうで、その時の酒のカウンターの上で「この三人で個展をやろうじゃないか」という話なったそうです。
タイトルは”happy hour”。外国ではバーなどでの夕刻の早い時間のひととき、食べものや、つまみなどを用意してお客にサービスする時間帯があるそうです。三人にとって「ハッピーアワー」でもあるので、そういう意味もふくめています。
今回の展覧会では、初の3人によるコラボレーション作品をはじめ、新作30点余りを展示いたします。どんな展覧会になりますかどうぞお楽しみに。
また、会期中には3人によるギャラリートークも予定しております。こちらもお楽しみに。


土屋さんがいるのに、どうして私がこのような文章を書くことになってしまったのか、おかしなことです。コピーの土屋耕一さん、デザインの仲條正義さん、イラストの水野卓史さんは、いまどき珍しい粋（いき）な方達です。共に若い頃、資生堂の宣伝部で働いていたことがあるらしいのですが、そのこととは特に関係がないとのことです。なにを思ったのか知りませんが、素敵なギャラリーで、三者三様の“小さな幸せ感”のある作品をお見せするそうです。どんなモノなのか、とても心配ですが楽しみです。くれぐれもおかしなモノを並べないで頂きたいと思っています。よろしくお願いいたします。ー 細谷巌 ー