Upcoming Exhibition
illustration:ケッソクヒデキ
木を知り・木を使い・木を活かすVol.10 東京大学大学院木質材料学研究室展
2026年6月20日(土)〜6月28日(日) 11:00AM〜5:00PM / 5610番館正面
「木を知り・木を使い・木を活かす」東京大学大学院木質材料学研究室展は今回で10回目を迎えます。「木造を学ぶうえで、まずは自分で木を触りながら色々試して自分で作ってみることが原点」という前任の稲山正弘教授と構造を学ぶ研究者たちが建てた木質パビリオンを紹介する展示は2010年に始まりました。現在は「木材が元々備えている物性を活かしつつ、新たな性能を付与したり欠点を補ったりした材料の開発」の研究を進める青木謙治教授の指導のもと、<五月祭>に向けて行う木質パビリオン設計コンペティションも引き継がれています。
今年のテーマは「ピン接合を活かした木質立体架構による屋根付き休憩スペース」です。
ピン接合とは、部材同士を回転可能な状態でつなぐ接合方式です。例えば、ハサミや蝶番のように、部材同士は離れないけれど、自由に回転できる接合のことを指します。
優秀作品に選ばれた2作品は、設計者と棟梁(製作担当責任者)を中心に実際に建てるための設計を想定し、材料の発注・加工・組立といった一連の作業を約4週間の日程で、全て学生たちの力で行います。
完成したパビリオンは<五月祭>弥生キャンパスで展示された後、当館敷地内に移築設置されます。
会場となる5610番館は、1972年にデザイナー河野鷹思(1906-99)によって建てられました(設計施工:竹中工務店)。エンジ色の外壁に美しく映えるパビリオンの展示は、定理に裏付けされた構造美と木質構造学を知っていただく機会にもなっています。
環境への配慮や国産材利用促進の観点からも木質材料が注目されるなか、近年では大型の木造建造物も多く見られるようになり、大阪・関西万博の「大屋根リング」は記憶に新しいところです。
研究室では、材料の製造方法の再検討や新たな性能評価など、まだ手の届いていない部分を研鑽し、これから研究に関わる人たちへ知のバトンを繋げていきながら木材利用の裾野を広げ、木質材料と木質構造の架け橋となる人材を輩出しています。
今年も、研究する学生たちの挑戦を身近で観て、知って、感じてください。
館内のスパティオでは、設計コンペティション優秀作品2点の他、最終選考に残った模型も展示いたします。
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