Past Exhibition

路 ‐みち‐ 吉永陽一写真展

2018年2月6日(火)〜2月17日(土) 11:00AM〜6:00PM
日休 / 最終日〜5:00PMまで

私は物心ついたときから鉄道と飛行機をこよなく愛している。そしてうち捨てられた
廃墟にも特別な感情を抱くようになった。

鉄道はとりわけ線路に興味が湧く。幾何学的な造形もさることながら、二条の線路の
「みち」が何処かへ繋がっているかと思うと、未知の広がりを感じずには居られない。
よく線路が人生に例えられるのも、何となく分かる。

あるとき廃線となったボロボロの線路を追っていくと、山中にひっそりと廃坑のコンク
リート建物が朽ちていた。それを見たとき、肝試し的な恐怖よりも美しさに吸い込まれた。
本来の機能を終えて眠りにつく線路と建物は、朽ちながらもかつて働きまだここに居る
という存在を、自然と共存しながら示し精一杯生きているように感じた。

昨年、縁あって一年間北茨城と福島県を撮影する機会に恵まれた。福島県は難度も足を
運んだ地ではあるが、四季を通じて訪れるのは初めてだった。両県には様々な状況に
おかれた鉄道があって、産業の基幹であったモノが人知れず眠っている。

廃鉱、鉄道、どれも共通するのは「みち」だ。産業を導いたみち、人と物資を運び都市を繋いだみち。この展示では「みち」を確たる目的をもって生まれたものと捉え「路」というテーマで一年間追った。

草木に埋もれる産業の路、原発事故によって寸断された動脈路線の路、生活の足としていつもの日常を走る路。それぞれ三部作構成で展示をする。 ⎯ 吉永陽一 ⎯

●吉永 陽一 PROFILE
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型会社を経て空撮会社へフリーランスカメラマンとして登録。不動産や船舶など一般的な空撮業務だけでなく、「空撮で捉える鉄道写真」に取り組む。地上の撮影では、鉄道・旅などの紀行取材や集合撮影など、陸空で活動している。
空撮で捉える鉄道写真は「空鉄(ルビ:そらてつ)」という名で発表し、現在も日々空を飛びながら、鉄道空撮の世界を模索している。
また学生時代より、廃墟やスクエアフォーマットのカラーネガ作品を制作している。

日本鉄道写真作家協会[JRPS]会員、鉄道文化振興会名誉会員
日本写真家協会[JPS]会員

2004年、(有)福聚設立。
2011年10月、初個展「空鉄」開催
2012年2月、個展「共生の廃貌」開催
同年10月、初著作「空鉄 鉄道鳥瞰物語」刊行(講談社)
2013年4月、個展「空鉄 1/1 Scale Model」開催
同年12月、「もっと空鉄 鳥瞰鉄道探訪記」刊行(講談社)
2014年4月、個展「みどりの空鉄」開催
同年9月、「空から見た絶景鉄道」刊行(洋泉社)
同年10月、個展「空鉄の詰合せ」開催
2015年4月、テレビ東京系列「Crossroad」特集
2016年1月、共著「空鉄今昔」刊行(講談社)
2017年8月〜10月、個展「路(みち)」いわき市にて開催

【書籍】
講談社 「空鉄 鉄道鳥瞰物語」
    「もっと空鉄 鳥瞰鉄道探訪記」
    「空鉄今昔」 
洋泉社 「空から見た絶景鉄道」
【連載】
ネコパブリッシング 月刊誌レイルマガジン 「今日も空鉄」、「1:1の鉄道情景」

企画:一般財団法人 戸部記念財団

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